これからの暑い時期、気になるのが熱中症ですよね。
水分さえとっていれば大丈夫でしょ?
実はその考え方危険です!!!
気づかないうちにあなたも熱中症になっているかもしれません。
今回は看護師目線での熱中症、脱水の危険性について脱水とはなにか、予防法などについてご説明します。
目次
熱中症と脱水症
ニュースでもよく耳にする熱中症。関連の深い脱水症も併せて説明します。
熱中症とは
気温の高い環境で生じる健康障害の総称。体温調整が働かなくなり、体温上昇、めまい、倦怠感(身体のだるさ)などのさまざまな症状を起こす病気のこと。
脱水症とは
脱水とは体液が失われ身体にとって不可欠な水分と電解質が不足している状態のこと。
生命維持に欠かせない水分とは体重に対し1〜2%の減少でも軽度の脱水症状が現れます。
ヒトの体は60%が水分で出来ています。
体重60kgの成人男性の水分量は約36kgとなります。
健康を維持するためには水分量を一定に保つ必要があります
私たちが生きていく上で不可欠な「水」。
その摂取量が不十分であることにより健康に障害が生じてきます。
中高年で多発する心筋梗塞、脳梗塞なども水分摂取量の不足が大きなリスク要因の1つとなっています。
かくれ脱水とは?
脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴です。脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気がつかないため、有効な対策がとれていない状態を「かくれ脱水」と呼びます。
室内でも発生する熱中症
熱中症というと、日差しのある屋外で発生するイメージを持たれる方が多いかもしれません。
しかし、条件によっては室内でも熱中症になります。
発生原因としては以下になります。
環境 : 室温や湿度の高さ、風通しの悪さ
からだ : 乳幼児や高齢者
行動 : 長時間の作業、水分補給できない状況
屋内の熱中症について詳しい内容はこちらをご覧ください。
脱水の程度と症状
症状がわからないと脱水には気づけません。
脱水の程度とその症状についてご説明します。脱水の程度は軽度、中等度、重度の3つになります。
軽度脱水症
皮膚、口腔内、腋の下が乾燥している
中等度脱水症状
倦怠感(体がだるい)、頭痛、めまい、尿量が減る
高度脱水症状
意識消失、身体の痙攣
脱水症チェック方法
皮膚をつまんでみる。
手の甲の皮膚を摘んで、摘んだ手を離したときに3秒以上戻らなかったら疑わしい!
皮膚には、水分がたくさん含まれていて弾力性がありますが、脱水症では水分が減り、弾力性もなくなります。
親指の爪の先を押してみる
赤みが戻るのが遅ければ疑わしい!
指先は血管が細いので、変化が出やすい部分になります。
脱水症のピーク時期
脱水は夏だけ気をつければ良いと思われがちですが年に2回ピークがあります。
脱水は夏だけ注意すれば良いと思われがちですが、脱水は年に2回注意する必要があります。
1回目は春から夏にかけて
高温多湿な状態でも脱水になる危険性があります。
2回目は秋から冬にかけて
気温が低く乾燥していると、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスが流行します。
これらの感染症からくる下痢や嘔吐などで体液が失われると脱水症になりやすいです。
暑くて汗をかきやすい夏だけと思いきや、冬も油断出来ませんね…
治療と対処法どこを冷やすのが効果的?
熱中症の治療
治療としては以下の3種類があります。
- 傾向から水分摂取可能な方は経口補水液
- 飲食が困難な場合は点滴
- 意識障害など重度の場合は入院加療
ご家庭でもできる応急処置
涼しい環境に移す
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させる。
脱衣と冷却
衣服をゆるめ、からだを冷やしましょう。
冷やすと言ってもどこを冷やせばいいの?
画像で示しているように体表近くに太い静脈がある場所を冷やすのが効果的です!
水分と塩分を補給する
水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給する
こんな時には医療機関に!
- 熱中症を疑う症状があり、意識がない
- 呼びかけに対する返事がおかしい
上記の場合はすぐに救急車を呼びましょう。
予防するには?暑さ指数とは
暑さ指数ってなに?
暑さ指数は、暑さの程度を示す指標のことです。気温だけではなく、湿度も考慮して暑さを評価します。暑さ指数は体感温度を表すものであり、高温多湿の環境下ではより高い値となります。暑さ指数は体への負担を示すので、暑い日には適切な対策を取るために参考にすることが大切です。
厚さ指数に関してはこちらをご覧ください。
熱中症予防情報サイト : 環境省熱中症予防サイト
- 室内の過ごし方: 室内はエアコンなどで適切な温度に調整し、、高温多湿を避ける。
- 自分や周りの人を守るためにも予防を大切にしてください。
- 食事に気をつける: 軽い食事や食欲が減退する暑い日でも、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。栄養バランスの整った食事を摂り、規則正しい生活をして体力を維持する。
- 水分補給: 適切な量の水分を摂ることが重要です。特に暑い日や運動をする際は、こまめに水を飲んで脱水を防ぎましょう。(飲み物から約1L / 日)
- 朝・昼・夕の食事時、起床時、間食時(2回)、お風呂上がりにコップ一杯約150mlくらいが目安です。(※水分量は年齢、体格によって異なります。)
- 日中の外出を避ける: 日中の暑い時間帯はできるだけ外出を控えるか、涼しい場所で過ごすようにします。
- 適度な休息: 長時間の屋外活動の後は休息をとり、体を冷やすことを心掛けます。
- 適切な服装: 薄着で涼しい服装を心掛けましょう。帽子や日傘を使って直射日光を避けることも大切です
- アルコールやカフェインを控える: アルコールやカフェインは利尿作用があり、脱水を進める可能性があるため、摂取量に気をつけましょう。
これらの対策を守りながら、熱中症予防に努めてください。万が一熱中症の症状が現れた場合は、すぐに涼しい場所で休息を取り、水分を摂るなどの対応を行い、医療機関の受診を検討してください。
スポーツドリンクの飲み過ぎに注意
スポーツドリンクとは?
スポーツドリンクは運動や日常生活での発汗によって体から失われた水分やミネラルを、効率良く補給できる清涼飲料水です。 砂糖や果糖などの糖類に、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。
スポーツドリンクは水に比べて電解質や糖質が多く含まれますが、経口補水液に比べて電解質が少なく糖質が多くなっています。
経口補水液とは?
水にナトリウムなどのミネラルとブドウ糖を一定の割合で配合した飲料です。 体液とほぼ同じ浸透圧のため、吸収率・吸収速度が非常に高く、「飲む点滴」とも呼ばれています。 スポーツドリンクに比べて糖分が少なく塩分が多く含まれています。 暑さや発熱などで大量に汗をかいた時や、下痢や嘔吐による脱水症状が出たときの水分補給には、経口補水液が適しています。
熱中症を予防する食事
気温が高くなると食欲も落ちやすくなりますが、食事が十分にとれないと体力や免疫力が維持できず、食事からとれる水分も不足します。
夏こそバランスの良い食事が大切ですね
熱中症に効果的な食事はなにか
熱中症に効果的な栄養素はこちらの表の通りになります。
ビタミンB1 | 疲労回復に役立つ | 豚肉・大豆・大豆製品・あじ・鮭・鰻など |
カリウム | 汗によりカリウムが失われ、細胞内が脱水症状に!補充が必要 | 野菜・海藻・果物など |
クエン酸 | 疲れの原因になる乳酸を抑える | 酢・柑橘類・梅干しなど |
レシピとしては豚肉を使った酢豚や豚キムチあじと夏野菜の南蛮漬けとかも良いですね。
夏バテ防止の鰻はお中元などのギフトでも喜ばれること間違いなしですね!
上蒲3尾 うなぎ 鰻 ウナギ 父ギフト 産地直送 土用の丑の日 冷凍 クール便
価格:5,480円(税込、送料無料) (2023/7/23時点)
ふるさと納税で自分へのご褒美として購入するのもオススメです。
【ふるさと納税】東串良町のうなぎ蒲焼(無頭)(2尾・計約300g・タレ、山椒付)うなぎ生産量日本一の鹿児島県!国産で安心!豊富な地下水で育った鰻の蒲焼き!!
価格:13,000円(税込、送料無料) (2023/7/23時点)
その他熱中症対策にオススメな食べ物やグッズについて、楽天ROOMのコレクション「暑さ対策グッズ」にまとめているのでぜひ見てみて下さい。
.
もっと詳しく予防法などが知りたい方は「厚生労働省のホームページ」に詳しい内容が書いてあるのでチェックしてみてください。
自分のからだは自分で守れるよう、出来ることから取り組みましょう