熱中症の詳しい内容はこちらをチェックしてみて下さい。
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最近高齢者やこどもの熱中症のニュースをよく見かけます。なぜこんなに多くの高齢者や子供が熱中症になるのか気になりませんか?
訪問看護師として働いていた時も、特に夏場は熱中症の予防を呼びかけていました。
熱中症になりやすい人の特徴は5つあります。
では1つずつその特徴をみていきましょう
高齢者や子供
体温調節機能が未発達な幼児や、高齢者の体温調節機能が低下しているため、特に注意が必要なんです!
高齢者が熱中症になりやすい理由4つ
体温調節機能の低下
高齢になると体温を調節する能力が低下し、暑い環境下で体温を適切にコントロールできなくなります。
脱水しやすい
高齢者は体内の水分保持能力が低下しているため、暑さによって水分を失いやすくなります。これにより脱水が進み、熱中症のリスクが高まります。
活動量の減少
高齢者の中には身体活動が限られている場合もあります。活動量の低下により体内の熱の発散が難しくなり、熱中症にかかりやすくなります。
慢性疾患や薬の影響
高齢者は慢性的な疾患を抱えていることが多く、また服用している薬の影響により、体温調節や水分バランスに影響を及ぼす場合があります。
以上の要因が重なり、高齢者は熱中症に対してより脆弱になる傾向があります。
そのため、暑い日には十分な予防対策を取ることが重要です。
子供が熱中症になりやすい理由4つ
体温調節機能が未発達
幼児の体温調節機能は成人よりも未発達であり、暑い環境下で体温を適切にコントロールすることが難しいためです。
発汗能力が限られている
幼児は発汗能力が成人よりも制限されています。発汗によって体温を下げることが難しくなり、熱中症のリスクが高まります。
活動が活発
幼児はエネルギッシュで活動的な傾向があります。そのため、長時間の屋外での遊びやスポーツなどで暑さに晒される機会が多く、熱中症になる可能性が高くなります。
水分摂取が不十分
幼児は自分で水分を補給する能力が限られている場合があります。親や保護者の意識や注意が必要であり、十分な水分補給が行われない場合、脱水が進み熱中症になるリスクが高まります。
以上の理由から、幼児は特に暑い季節には適切な予防対策が重要です。屋外での遊びの際には適度な休憩と水分補給を行い、暑い場所での滞在を避けるなど、保護者や周囲の配慮が必要となります。
慢性的な疾患を持つ人
心臓病、高血圧、糖尿病など、健康問題を抱えている人は体の負担が増え、熱中症にかかりやすくなります。
慢性疾患を持つ人が熱中症になりやすい理由4つ
身体の負担が増加する
慢性疾患を持つ人は通常の健康な人よりも身体的な負担が大きい場合があります。病気による体調の不安定さやエネルギー消耗があるため、暑い環境下での体温調節が難しくなります。
薬物の影響
慢性疾患を管理するために使用される薬物(例:利尿剤、抗炎症薬、抗ヒスタミン薬など)は、体内の水分バランスや血圧に影響を与えることがあります。これによって脱水や体温の上昇が促進される可能性があります。
水分摂取の制限
慢性疾患によっては、水分摂取が制限される場合があります。例えば、腎臓疾患の患者は余分な水分を取りすぎないように制限されることがありますが、これによって脱水のリスクが高まります。
身体活動の制限
慢性疾患によっては、身体活動の制限が必要な場合があります。運動制限により体温の上昇や発汗が制約され、熱中症にかかりやすくなります。
これらの要因が重なることで、慢性疾患を持つ人は熱中症に対してより脆弱になる傾向があるのです。慢性疾患を持つ方は特に暑い季節には医師の指導に従い、適切な予防対策を講じることが重要です。
身体活動が多い人
運動や肉体労働をしている人は、多くのエネルギーを消費して体温が上昇しやすくなります。
身体活動が多い人が熱中症になりやすい理由5つ
発汗による水分喪失
身体活動が多いと、運動によって体温が上昇し、発汗が増えます。多量の汗をかくことで水分が失われ、脱水が進む可能性が高まります。
暑い環境での活動
暑い環境下での身体活動は、体温を上昇させる要因となります。特に屋外での活動や直射日光の下での運動は、体温調節が難しくなり熱中症のリスクが増します。
運動による体温上昇
身体活動によって筋肉が動く際にも熱が発生します。これによって体温が上昇し、暑い気候下での活動に対応するのが難しくなります。
高い代謝率
一部の人は遺伝的な要因により、基礎代謝率が高い場合があります。高い代謝率は体温が上昇しやすいため、熱中症のリスクが増します。
水分補給の不足
身体活動が多いと、水分をこまめに補給する必要がありますが、忙しさや気がつかないことが原因で水分補給が不十分になることがあります。
これらの要因により、身体活動が多い人は特に暑い季節には熱中症に対して注意が必要です。十分な水分補給と適切な休息を取りながら運動を行うことが重要です。また、涼しい場所での活動や適度な体力消耗に気を配ることも大切です。
熱中症に対する適切な予防意識がない人
十分な水分補給を行わなかったり、適切な休息を取らなかったりすることで、熱中症のリスクが高まります。
熱中症に対する適切な予防意識がない人が熱中症になりやすい理由4つ
症状の認識が難しい
熱中症の初期症状は、頭痛、めまい、吐き気などの非特異的な症状が現れることがあります。これらの症状を熱中症と認識できないため、適切な対処が遅れる場合があります。
予防対策の不足
熱中症を予防するためには、適切な水分摂取や避暑対策が必要ですが、予備知識がないためにこれらの対策を怠ってしまうことがあります。
暑さへの適応不足
熱中症に対する予備知識がない場合、暑い環境に適応する能力が不十分になります。暑さに晒される時間が長くなったり、適切な休息を取らなかったりすることで熱中症のリスクが高まります。
自己判断の困難さ
予備知識がないため、自分が熱中症になっていると気づかないことがあります。症状を自己判断できずに放置してしまうことで、重篤な状態に進行する可能性があります。
これらの理由により、熱中症に対する予備知識がない人は熱中症にかかりやすくなります。熱中症に対する基本的な知識を持ち、予防対策を適切に行うことが大切です。特に暑い季節には水分補給や涼しい場所での過ごし方などを意識して行動することが重要です。
薬物の服用者
:特定の薬物(利尿剤や抗ヒスタミン薬など)を服用している人は、体内の水分バランスが崩れやすくなり、熱中症になりやすい傾向があります。
薬物の服用者が熱中症になりやすい理由5つ
利尿作用のある薬物
利尿剤などの薬物は尿の排出を促すため、体内の水分バランスが乱れやすくなります。これにより脱水が進み、熱中症のリスクが高まります。
抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬はアレルギー反応を抑えるため、体内の水分を失いやすくなることがあります。これによって脱水が進行し、熱中症の発症が促進される可能性があります。
血圧降下薬
血圧を下げる作用のある薬物は、一般的に血管を拡張させるため、体温調節が難しくなります。暑い環境下での体温の上昇が抑制されず、熱中症のリスクが高まります。
抗炎症薬
抗炎症薬は体内の炎症を抑える効果がありますが、これによって体温調節が損なわれる場合があります。
その他の薬物の副作用
一部の薬物は副作用として体温調節に影響を与えることがあります。特に高温の環境下では、これらの薬物の影響によって熱中症のリスクが高まります。
これらの要因により、薬物の服用者は熱中症に対してより脆弱になる傾向があります。
医師に相談し、薬物の服用と熱中症のリスクを適切に理解し、必要に応じて適切な予防対策を講じることが重要です。
特に暑い季節には水分補給や涼しい場所での過ごし方などに注意を払うことが必要です。
これらの要因に該当する人は、特に暑い季節には適切な予防対策を講じることが大切です。十分な水分補給、涼しい場所での過ごし方、適度な身体活動制限などが重要です。
年齢区分別で一番多いのは?
2023年7月17日〜23日のデータで一番多いのは高齢者で50.5%
最新の詳しい情報はこちら :総務省消防庁
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